ぴーなっつの投資日記

27歳男性会社員の日々の学びを発信するためのブログ

【書籍】ハゲタカ

こんにちは。


久々の書籍紹介ですが、今回は真山仁さんのハゲタカについて書かせて頂きます。

僕はほぼこの本については知らなく、取引先の方に紹介して頂いたことがきっかけでこの本を読みました。

ビジネス小説としては、半沢直樹などの池井戸潤の作品があげられるかと思います。その紹介していただいた方が言っていたのは、以下のようなことでした。

池井戸潤は弱いものが強いものに勝つ世界を描いている。でも、現実は違う。

強いものが当たり前に弱いものに勝つ世界だ

真山仁さんは、強いものが弱いものに勝つ様をありありと描いている」


読んでみると、その通りでした。
この本は、企業買収に関する数々の攻防を描いている小説です。主人公の鷲津は、やり手のファンドの人間で、バブルでずぶずぶになっている日本企業を買収し、売り払ったり、経営再建してバイアウトし利益を出していきます。

彼は、逆境に追い込まれれば追い込まれるほど力を発揮できます。作中何度もピンチに陥りますが、その度先の先を読んで徹底的に勝つために努力しています。やりすぎてて大変勉強になります。

孫子の兵法に、「敵を知り、己を知れば100戦危うからず」という言葉がありますが、鷲津はこれを体現しています。買収先や他のファンドなどを徹底的に調べ上げ、練りに練った作戦で企業を買収していきます。

元新聞記者の真山仁さんだからこそ、描ける世界だと思います。ビジネスの世界がありありと描かれていて、普段接することのない、企業買収の世界を知れ、大変有意義かと楽しい読書時間でした。

おすすめです。

以上です。

新装版 ハゲタカ(上) (講談社文庫)