サウスウエスト航空
こんばんは。
最近、私はビジネスモデル全史という本を読んでいます。この本、今までの全ビジネスモデルが整理されていて、大変わかりやすいです。超絶お勧めです。
追って、この本の内容についてもどんどん記事を書いていきたいんですが、取り急ぎ今回はサウスウエスト航空について書かせていただきます。
そもそもこの会社は、ストーリーとしての競争戦略、ビジョナリーカンパニー1と4、ブルーオーシャン戦略等の有名ビジネス本で解説されています。
ビジネスモデル全史にも後半で登場しましたので、この場を使って、成功の要因は何なのか整理させていただければと思います。
サウスウエスト航空の成功の要因は何だったのでしょうか?
既存の大手プレーヤーは巨大空港を核とした「ハブアンドスポーク方式」のネットワークを使って利便性と安さを提供していました。しかし大空港の利用と、そこでの乗り継ぎの時間が必要でしたし、路線規模に応じた多様な機種が必要でした。
サウスウエスト航空は、その隙間をつき「ポイント・トゥ・ポイント方式」という直行便ネットワークを広げました。ハブ空港を避ける時点間の直行便です。「空飛ぶバス」というコンセプトで作られています。
この方式では、出発地と目的地を直線で結ぶ便だけを準備しています。途中参戦だからこそ、このようなポジショニングができています。
独自の強みとしては以下のようなものがあるかと思います。
徹底的にコスト削減しています。
機材を統一することで整備費用や、教育費用を減らしています。また、座席指定をなしとして搭乗時間を短縮しています。一般的な機内サービスはなしです。
飛行機のターン時間が非常に短く、当初10分でした。従業員はマルチタスクを行っているし、乗り継ぎ客は乗せないので、荷物の移動にあまり時間がかかりません。
これらは、無駄なものは徹底的に削除し、「移動」という形のみを提供することで、安価にできています。
また組織的文化も強いと言われています。
この会社は、ユニークな人材を取ろうとし、自由な発想ができる人材を求めています。ですので一般的な堅苦しい航空会社とは1線をきしています。
必要なら何でもやる何が必要かは自分たちで考えると言う素人集団だったからこそ、10分ターンを実現することができました。
また、顧客第一主義ではなく、従業員第一主義の会社です。一見するとなじみのない考え方ですが、彼らは創業時、すべての顧客に愛されるのではなく、1部の顧客に愛されれば良いので、まずは従業員を大切にし、一定的にサービスを作ることを第一優先としたのでした。この考え方は非常に勉強になるかと思います。
つらつらと書かせていただいています。この事例から私は、大手企業がひしめく乱戦状態でも、戦い方によっては底に食い込んでいけるし、逆に弱小から始めることが強みになり得るという考え方ができるようになりました。
引き続き様々な事例を勉強し、発信していきたいと思います。