ぴーなっつの投資日記

27歳男性会社員の日々の学びを発信するためのブログ

【書籍】高収益企業のつくり方

稲盛和夫の、高収益企業のつくり方という本を読みました。


僕が投資判断をする時、利益率が高いことはほぼ必須(一部優待目当てであればそこまでの利益率は求めない)と考えているので、この本はそそられるものがありました。作る側から見た高収益企業とはなんぞやと。

そもそも、ウォーレン・バフェットも言ってたかとおも思いますが、利益率が高い企業というのは、その業界において何らかの優位性を持っています。そして、それはビジネスモデルが優秀であるほどいいと。バカでも経営できる会社がいいと言っているかと思います。(コカコーラなんかはそういう文脈で語られることが多いのではないでしょうか)


稲盛和夫さんは、ビジネスモデルというよりは、

熱意、根性、知恵、謙虚、徳、思い、全員経営、徹底、コミュニケーション

などの力で高収益化することを説いておりました。非情に人間的に素晴らしく、それこそ徳に溢れていることが伝わってきました。また、強いリーダーシップを誇り、自分が描いたことを徹底的に実行し切る、実行させることができる方なんだなと思います。

・給料は業績変動型でなく、ある程度年功序列は残したほうがいい。
・減俸の際は想いを伝え、一斉カットする方がいい。
・新規事業は安易に分社化すべきではない。本社の人が他人事に感じてしまう
・経営者の示す数字は、自分の考えを社員に示すため。一緒に目指してやろう、と社員に思わせなくてはいけない
・コンパを行い、自分の想いを社員に伝えていかなくてはいけない
・全員経営者という想いで仕事をしてほしい。そのために事業をそれぞれ別採算にし、当事者意識を強く持ってもらう
・買収した会社は経営者の徳を持って納める
・経営者の心構えが大切。忙しすぎて判断を人任せにしてしまってはいけない。

上記のように、非常に人の心に重点を置いた経営なんだなと。そもそも経営ってのは、人の心を管理することなんだなと。そんな学びがありました。

一方で、投資家としての視点を持ったとき、なかなか会社として、経営者と従業員が心を合わせて仕事をしているのかは分かりかねると思います。当たり前ですが、個人投資家は会社の中までは見ることはできません。結局、表面に現れてくる経営指標を見るしかないのかと思います。

ただ、社長のタイプや人徳を判断する実力があればかなり投資には有利になるのではないかと感じました。

会社員として働いていくときにも、人を見る目というのは大変重要で、マネジメントには、欠かせないものかなと思います。その力を身につけつつ、投資でも生かしていけるといいなと思いました。


とまあ色々書きましたが、今後も高収益企業について研究を重ねていきたいと思います。



稲盛和夫の経営塾 Q&A高収益企業のつくり方 (日経ビジネス人文庫)